AKIMASA SUZUMURA 鈴村 明政
京都大学人間環境学研究科 地球・生命環境講座 特定研究員
環境地球科学研究室(石村研) https://envgeo.h.kyoto-u.ac.jp
Kyoto University・Graduate School of Human and Environmental Studies
Environmental geochemistry lab. Postdoctoral fellow
太陽系最初期の環境と物質進化を解明するために、電子顕微鏡や質量分析計を使って、隕石に含まれる太陽系最古の固体物質の化学分析を行っています。また、火山噴火メカニズムや地球内部における軽元素の挙動を解明するために、鉱物やガラス中の水素や炭素同位体の新しい分析法の開発も行っています。現在は、生物源炭酸塩を対象として、安定同位体分析と微量元素分析から魚類の回遊履歴復元を目指しています。
NEWS:ニュース
2024
日本水産学会秋季大会で発表(2024/9/25水産学会秋季大会で発表(2024/9/25)
日本水産学会秋季大会@京都大に参加します。9/25に「スルメイカ平衡石の高感度微量元素分析による回遊分布海域推定法の開発」というタイトルでポスター発表を行いました。
日本地球化学会第71回年会で発表(2024/9/18)
日本地球化学会@金沢大に参加します。9/18に宇宙化学:ダストから惑星、生命へというセッションで「Compact Type A CAI中のfassaite結晶成長に伴う環境指標としての希土類元素の検討」というタイトルでポスター発表を行いました。
Meteoritics & Pranetary Science 誌のカバーアートに採択(2024/9/10)
国際誌であるMeteoritics & Planetary Science誌の9月号(volume 59)のカバーアートに、自身の論文「Condensation of refractory minerals on igneous compact Type A Ca-Al-rich inclusion from Northwest Africa 7865 CV chondrite」中の画像が採用されました。 https://onlinelibrary.wiley.com/toc/19455100/2024/59/9
科研費:研究活動スタート支援に採択(2024/7/31)
2024年度科研費研究活動スタート支援に「 LA-MICAL分析法の開発と隕石微小領域における鉱物種毎の選択的安定同位体分析の新展開」という研究課題で採択されました。
日本地球化学会若手スタートアップ奨励金に採択(2024/7/23)
2024年度日本地球化学会若手スタートアップ奨励金に「微小鉱物から化学分離した微量CO2 ガスの酸素・炭素安定同位体分析の実現に向けた導入装置の開発」という研究課題で採択されました。
PLOW2024で講演(2024/7/04)
コニカミノルタ 第3回宇宙イベントPLOW2024で講演を行いました。
論文がアクセプト(2024/6/03)
太陽系最初期の様々な酸素同位体環境で、1つのCAIが溶融・結晶化の後、短時間(<0.05 Myr)の間にガスからの凝縮を経験したことを明らかにした研究が、Meteoritics and Planetary Science誌でアクセプトされました。Open Accessなのでどなたでも閲覧可能です。https://doi.org/10.1111/maps.14222
Japan Geoscience Union Meeting (JpGU) 2024で発表(2024/5/26-31)
地球惑星科学連合大会(JpGU2024)に参加します。5/26に太陽系物質進化セッションで「CVコンドライト隕石中のcompact Type A CAIの形成プロセス:溶融イベント後のメリライト凝縮」というタイトルでポスター発表を行いました。また、5/29に環境トレーサビリティ手法の開発と適用セッションで「スルメイカ平衡石の酸素同位体分析と微量元素濃度分析の複合解析による地球化学トレーサーの高度化」というタイトルで口頭発表を、「高解像度微量元素複合分析によるスルメイカ分布海域推定法の構築」というタイトルでポスター発表を行いました。https://confit.atlas.jp/guide/event/jpgu2024/participant_login?redirectUrl=https://confit.atlas.jp/guide/event/jpgu2024/top&lang=ja
回遊履歴復元学プロジェクトのHPに掲載(2024/5/21)
現在参加している学術変革領域研究(B)の「先進的海洋生態履歴復元学の研究統括:地球化学・行動モデル・生態学の融合」における回遊履歴復元学プロジェクトのホームページにメンバーとして掲載されました。高度分析班の一員として生物源炭酸塩(スルメイカの平衡石)の微量元素分析を行います。https://mlifetag.aori.u-tokyo.ac.jp/member/
論文がアクセプト(2024/3/18)
二次イオン質量分析計(SIMS)を用いて、流紋岩質ガラス中の総含水量、OH量、H2O分子量を選択的に定量する新しい分析法を開発した研究が、Geochemical Journalで公開されました。4/9にonlineでearly releaseされています。https://doi.org/10.2343/geochemj.GJ24008
2023
学術変革領域B「回遊履歴復元学」全体会議に参加・発表(2023/11/27)
京都大学で開催された学術変革領域B「回遊履歴復元学」全体会議に参加し、A02「先進応用班」でLA-ICPMSによるスルメイカ平衡石の微量元素分析の確立とカラストンビ分析の進捗というタイトルで発表しました。
博士課程(理学)の学位を取得(2023/9/25)
2023/9/25付で京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻博士後期課程を修了しました。
STUDENT POSTER AWARD受賞(2023/8/22)
Water-Rock Interaction WRI-17/Applied Isotope Geochemistry AIG-14において、「Development of the analysis methods for selectively estimating molecular H2O and hydroxyls contents in rhyolitic glass using secondary ion mass spectrometry」というタイトルの発表がStudent Poster Awardを受賞しました。
WATER-ROCK INTERACTION 17に参加(2023/8/18-22)
Water-Rock Interaction WRI-17/ Applied Isotope Geochemistry AIG-14(Augast 18-Augast 22, 2023, Miyagi, Japan)に参加します。18日17時半からの「A-5: Advances in analytical techniques for the study of water-rock interaction.」のポスターセッションで「Development of the analysis method for selectively estimating molecular H2O and hydroxyls contents in rhyolitic glass using secondary ion mass spectrometry」というタイトルで発表します。
ACTIVITY:業績
PUBLICATIONS:論文
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A. Suzumura, N. Kawasaki, H. Yurimoto and S. Itoh (2024) Condensation of refractory minerals on igneous compact type A Ca-Al-rich inclusion from Northwest Africa 7865 CV chondrite. Meteoritics and Planetary Science 59: 2388-2402 DOI: doi.org/10.1111/maps.14222
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A. Suzumura, S. Okumura, C. Yoshimoto and S. Itoh (2024) A new method for quantitative analysis of total water contents and estimating molecular water and hydroxyl contents in rhyolitic glasses by SIMS. Geochemical Journal 59: e1-e7 DOI: doi.org/10.2343/geochemj.GJ24008
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A. Sano-Furukawa, S. Itoh, A. Suzumura, Y. Ueno, H. Yagi, T. Inoue and T. Kawazoe (2020) Pressure Effect on Isotope Fractionation Factor. The Review of High Pressure Science and Technology 30(2): 85-94 DOI:10.4131/jshpreview.30.85
CONFERENCE:学会発表
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鈴村 明政*, 浅沼 尚, 寺門 寛, 久野 光一朗, 石村 豊穂 "スルメイカ平衡石の高感度微量元素分析による回遊分布海域推定法の開発" 日本水産学会秋季大会, 京都, 2024. 9 (ポスター)
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寺門 寛*, 久野 光一郎, 鈴村 明政, 石村 豊穂 "スルメイカ平衡石の高解像度安定同位体分析法の開発と回遊生態推定の試み" 日本水産学会秋季大会, 京都, 2024. 9 (ポスター)
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鈴村 明政*, 秋澤 紀克, 岡林 識起, 山本 大貴, 浅沼 尚 "Compact Type A CAI中のfassaite結晶成長に伴う環境指標としての希土類元素の検討" 日本地球化学会年会, 金沢, 2024. 9 (ポスター)
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寺門 寛*, 鈴村 明政, 浅沼 尚, 瀬戸 陽一, 鈴木 大智, 宮原 一, 薄光 憲, 加藤 慶樹, 石村 豊穂 "スルメイカ平衡石の酸素安定同位体比および微量元素の複合分析による回遊海域識別指標の開発" 日本地球化学会年会, 金沢, 2024. 9
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鈴村 明政*, 浅沼 尚, 久野 光一郎, 石村 豊穂 "スルメイカ平衡石の酸素同位体分析と微量元素濃度分析の複合解析による地球化学トレーサーの高度化" JpGU Meeting 2024, 2024. 5
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鈴村 明政*, 浅沼 尚, 寺門 寛, 石村 豊穂 "高解像度微量元素複合分析によるスルメイカ分布海域推定法の構築" JpGU Meeting 2024, 2024. 5 (ポスター)
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鈴村 明政*, 川崎 教行, 圦本 尚義, 伊藤正一"CVコンドライト隕石中のcompact Type A CAIの形成プロセス:溶融イベント後のメリライト凝縮" JpGU Meeting 2024, 2024. 5 (ポスター)
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岡林 識起*, 栗栖 真奈美, 鈴村 明政, 浅沼 尚, 壷井 基裕, 千葉 光一 "ガルバノメトリック光学系を用いたLA-ICP-MSによるコンドリュールの微量元素分析" 日本分析化学会 第84回分析化学討論会, 京都, 2024. 5
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小川 千夏, 入舩 徹男*, 井上 紗綾子, 國本 健広, 新名 亨, 鈴村 明政, 伊藤 正一 “ガラス状炭素の高温高圧下での直接変換による多結晶ダイヤモンドの合成” 日本鉱物科学会年会, 大阪, 2023. 9
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A. Suzumura*, S. Okumura, C. Yoshimoto, S. Itoh (2023) “Development of the analysis method for selectively estimating molecular H2O and hydroxyls contents in rhyolitic glass using secondary ion mass spectrometry” Water-Rock Interaction WRI-17, Sendai, 2023. 8 (Poster)
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小川 知夏*, 入舩 徹男, 井上 紗綾子, 新名 亨, 國本 健広, 鈴村 明政, 伊藤 正一 “9-15GPa 領域でのガラス状炭素からのダイヤモンド合成” 高圧討論会, 大阪, 2022. 12
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鈴村明政, 奥村聡, 吉元史, 清水健二, 伊藤正一* “二次イオン質量分析計を用いて分子種を選択した水素定量分析は可能か?” 日本質量分析学会同位体比部会, 熱海, 2022. 12
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鈴村明政*, 奥村聡, 吉元史, 伊藤正一 “二次イオン質量分析法による流紋岩質ガラス中の各水分子種のイオン化効率を考慮した検量線法の評価” 日本地球化学会年会, 高知, 2022. 9
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A. Suzumura*, N. Kawasaki, H. Yurimoto and S. Itoh “Al−Mg systematics for compact type A CAI from Northwest Africa 7865” JpGUMeeting 2022, 2022. 5
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奥村聡*, 石橋秀巳, 伊藤正一, 鈴村明政, 古川善博, 三輪学央, 鍵裕之 “減圧するマグマの酸化還元状態の変化:減圧実験からの制約” 日本地球惑星科学連合2021年大会, online, 2021. 6
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鈴村明政*, 伊藤正一 “二次イオン質量分析法を用いた火山ガラス中の水定量分析:一次イオンビームの違いによる分析確度の違い” 日本質量分析学会同位体比部会, online, 2020. 11
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A. Suzumura*, N. Kawasaki, Y. Seto, H. Yurimoto, S. Itoh (2020) “Petrography and oxygen isotopic compositions of a compact Type A Ca-Al-inclusion from NWA 7865 reduced CV3 chondrite” JpGU-AGU Joint Meeting 2020, Virtual, 2020. 7
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H. Kuwahara*, A. Suzumura, S. Itoh, R. Nakada and T. Irifune (2020) “The effects of carbon concentration and silicate melt structure on the metal-silicate partitioning of carbon in a shallow magma ocean” JpGU-AGU Joint Meeting 2020, Virtual, 2020. 7
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S. Itoh* and A. Suzumura (2019) “Quantitative analyses of hydrogen in silicate glasses using Cameca ims-4fE7 SIMS” The 22nd International Conference on Secondary Ion Mass Spectrometry, Kyoto, Japan, 2019. 10 (Poster)
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鈴村明政*, 川崎教行, 瀬戸雄介, 圦本尚義, 伊藤正一 “Compact Type A CAIに局所的に存在するÅk-richメリライトの成因” 日本地球化学会年会, 東京, 2019. 9
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A. Suzumura*, Y. Seto and S. Itoh (2019) “Petrographic study of a compact type A CAIs with partial melting process” The 82nd Annual Meeting of the Meteoritical Society, Hokkaido, Japan, 2019. 7 (Poster)
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A. Suzumura*, Y. Seto and S. Itoh (2019) “Petrographic study of a compact type A CAIs with partial melting process” The 15th International Symposium on Origin of Matter and Evolution of Galaxies, Kyoto, Japan, 2019. 7 (Poster)
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鈴村明政*, 瀬戸雄介, 伊藤正一 “部分溶融プロセスを示すCompact Type A CAIs の岩石組織学的研究” 日本地球惑星科学連合2019年大会, 千葉, 2019. 5
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A. Suzumura*, Y. Seto and S. Itoh (2019) “Petrographic study of a Compact type A CAIs with partial melting process” Solar-System symposium in Sapporo 3S 2019, Rusutsu, Japan, 2019. 2 (Poster)
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A. Suzumura*, Y. Seto and S. Itoh (2018) “Petrographic study of a compact type A CAIs with partial melting process” The Ninth Symposium on Polar Science, Tokyo, Japan, 2018. 12 (Poster)
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鈴村明政*, 瀬戸雄介, 伊藤正一 “部分溶融プロセスを示すCompact Type A CAIs の岩石組織学的研究” 日本地球化学会年会, 沖縄, 2018. 9 (ポスター)
GRANTS:研究費
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代表:研究活動スタート支援, "LA-MICAL分析法の開発と隕石微小領域における鉱物種毎の選択的安定同位体分析の新展開", 2024. 8-
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代表:2024年度日本地球化学会若手スタートアップ奨励金, 採択番号YSS-02, "微小鉱物から化学分離した微量CO2 ガスの酸素・炭素安定同位体分析の実現に向けた導入装置の開発", 2024. 7-2025. 7
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分担:基盤研究(A), "最先端複合化学分析で明らかにするイカ類回遊生態:環境変動応答の理解の深化に向けて", 2024. 6-
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代表:2022年度笹川科学研究助成, 公益財団法人 日本科学協会, 研究番号2022-6044, “岩石・鉱物学的手法と同位体宇宙化学的手法の融合による太陽系開闢期における固体物質の形成環境の解明”, 2022. 4 - 2023. 3
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代表:大学院教育支援機構SPRINGプログラム, 京都大学大学院教育支援機構 “太陽系開闢期における固体物質形成環境の解明”, 2021. 10 - 2023. 3
AWARDS:受賞
Student Poster Award, Water-Rock Interaction/Applied isotope Geochemistry, 2023. 8.
優秀口頭発表賞, 日本質量分析学会同位体比部会, 2020. 11.
Student Travel Support, Japan Geoscience Union Meeting 2019, Chiba, Japan, 2019. 5.
WORKS:職歴
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京都大学 受託研究技術補助 OA 2021. 3 - 2021. 3 / 2021. 10 - 2022. 3 / 2023. 5 - 2023. 9
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京都大学 理学研究科 TA 2021. 2 - 2021. 2
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京都大学 理学研究科 RA 2020. 10 - 2021. 1
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京都大学 地球惑星科学課題演習E2 TA 2018. 10 - 2020. 2
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京都大学 宇宙地球化学実習 TA 2018. 10 - 2020. 2
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京都大学 地球科学実習 TA 2018. 4 - 2019. 8
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京都大学 探求型地球科学実習 TA 2018. 4 - 2018. 8
OUTREARCH:アウトリーチ
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コニカミノルタ 第3回宇宙イベント PLOW2024, 2024. 7.
CV:略歴
2023年10月~
現職
KYOTO UNIVERSITY・GRADUATE SCHOOL OF HUMAN AND ENVIRONMENTAL STUDIES/POSTDOCTORAL FELLOW
2020年4月~2023年9月
京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻博士後期課程
KYOTO UNIVERSITY/PH.D. STUDENT
2018年4月~2020年3月
京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻博士前期課程
KYOTO UNIVERSITY/MASTER'S STUDENT
2014年4月~2018年3月
神戸大学理学部地球惑星科学科
KOBE UNIVERSITY/UNDERGRADUATE STUDENT
2010年4月~2013年3月